こんばんは、しおりです!!!
退社して駅まで歩いてる時に「ルクリオ初デートの帰り際でSS書きたい…………」ってなったので急遽書きました🤣
小説書くぞ〜〜〜!!!って思った時は一切文章浮かんでこないのに、こういうふとした思い付きで書いたときはスラスラ書けちゃうんですよね。
人間って不思議。
そんなわけで、今日の帰りの電車で隅の方に座りながらぽちぽち書いてました😂✨
それではどうぞお楽しみください!!!
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楽しかったこの時間が終わってしまう──
私は焦りを感じていた。
ディナーも済ませ、あとは帰るだけ。
使用人さんには既に近くまでお迎えに来てもらっている。
足音が響くと共に迫るタイムリミット──
デートなんて......
初めはそう思っていた。
漫画やゲームだけの話だと思っていた。
私にとっては他人事。
いざ、彼と合流して、1日過ごす中で、自分の胸の高鳴りを感じた。
手を繋ぎたい。彼に甘えたい。彼といるとドキドキする......
リリアに教えてもらったの。
「これが人を好きになった」ということ。
そして、恋人なら甘えてもいいってことも......。
でも、やっぱり恥ずかしくて私には出来なかった。
普段と同じ素っ気ない態度を取ってしまっている。
リリアにありのままを報告したらすぐに叱咤のメールが飛んできたわ。
「あなたねぇ......何やってるのよ。いい?延長戦よ、延長戦!!リオ様にちゃんと甘えるまで絶対帰ってはいけないわ。そうね、裾でも摘んで『寄り道しない?』なんて言っちゃいなさいな!」
ですって。
まったく、リリアったら......
最初からそんなこと出来ていたら苦労してないのよー!
でも.......たまにはイイのよね......素直になっても──
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ルクちゃんとの初デート。
相変わらずいつも通りだった。
付き合っても特に変わらない普段通りのルクちゃん。
そんな彼女の姿も愛おしい。
(だって、私が恋をした、たった一人の女の子。初恋なんですから)
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「あ、あな......じゃなかった。リ、リオ......」
「なんでしょう?」
「冷えるわね......」
「ですねー。もう冬ですよ、ルクちゃん。クリスマスもデートしましょうね」
「はぁ!?クリスマスなんてまだまだ先じゃない......!気が早すぎよ!......予定が空いてたらね........(開けておくんだけど)」
では、そろそろ帰りましょうか。
遅くなってしまっては御家族さんも心配されますし。
「ま、待って!!!」
とても大きな声が出た。
自分でもびっくりするくらい......
「どうされました!?」
驚かせちゃったじゃないの。
どうしよう......
気まずくなっちゃったわ。
「あ、あの......」
ん?
不思議そうに私の方を見つめてくる。
あぁ、もう、なんなのよ。その瞳は。
あなたのその純粋なその瞳にどれだけ私の心がかき乱されたか。
まったく......なんだかムカついてきたわ。
なんで私だけこんなド、ドキドキしなきゃなんないのよ!
いいわよ、言ってあげるわよ!
リリアもちゃんと聞いてなさいよね!!
「このまま帰っても冷えるだけでしょ!?もう少しだけ私に付き合いなさいよ!!!ほら、手繋ぎなさい!!寒いじゃないの!!ほんっと気が利かない彼氏ね!!!」
ハアーーーッ!!!
言っちゃった。
言っちゃったわ、私。
恥ずかしすぎる無理よ........顔見れない........!!!
ま、まあ、ちゃんと言ったわよ、私……!
これでやった………!!!
「ごめんなさい、ルクちゃん。私、今日はもう帰りたい気分なんです。また、今度にしましょ、ね?」
はい……?
なんて………???
今なんて………!?
えっ、嘘でしょ……
なんでよ、このバカ……!
いつも、うるさいくらい一緒に付いてくるくせに………!!!
「そ、そう……。勘違いしないでちょうだい。私もたった今、気が変わって帰りたくなったの。あなた、一緒にいるなんてごめんよ!それじゃあ。」
ふんっ、気分悪いわ……!
知らないわ、こんな男………。
彼に背を向け、歩き出す。
いつも私が彼にやっていること。
ただ同じことをされただけなのに不機嫌になってしまっている自分のことが嫌い。
──私の初恋の人はなんでこんなに可愛いんだろう
微かだけど、そんな声が聞こえた気がした。
「ルクちゃん、こっち向いてください」
急に肩を掴まれ、驚きつつも振り返る。
そのまま私は──────
彼のくちびるが私のモノへと触れる。
これは、そう、キス──
突然の出来事すぎて頭が追い付いてない。
えっ、キス………???
………そうね、私たち恋人だったわね。
必死に状況を理解しようとする。
そう、恋人………
……………!!?!?!?
ハア〜〜〜〜〜!!???!
キ、キス!??!??!!
急になんてことしてるのよ、こいつは!!!!!
「あ、あ、あ、あなたね………!???!?!自分が何したか分かってるのかしら!??!」
「はい!キスですよ、キス!!私たち恋人なんで、えへへ」
「えへへ、じゃないわよバカ!!!」
反射的に手のひらが彼の顔へと当たる
バチーン!と気持ちのいい音が鳴り響いた。
「い、痛いですよ〜〜〜!!ルクちゃーーーん………!!!」
「ふんっ、急にキスなんてするからよ、バカ!!!」
「いつもと違うルクちゃんがあまりにも可愛かったのでつい!」
はわわわ………そうだった、私………一生の恥だわ〜〜〜もう〜〜〜!!!!
「さ、ルクちゃん!行きましょ〜!」
先ほどより上機嫌な彼は歩き出した。
ふんっ、いい気になってるわね。
見てなさい!
ぎゅっ
「ルクちゃん!?」
「ふふっ、どう?私にぎゅーーってしてほしいのよね??今の私はとても気分がいいの。仕方ないからぎゅーーーってしてあげるわ!!ほら!!!有り難く思いなさいよ!!」
「ルクちゃん……!!?!どうしたんですかーーー!いきなり!!!」
ふふっ。いいわよ、その顔。照れちゃって。ちょっとは可愛いところもあるじゃない。
リリア、今日は素敵な日になりそうよ────
── fin ──